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  • 執筆者の写真Marina

デザイナーへの依頼は「プロジェクトの初期段階」がおすすめな理由






新しいビジネスを立ち上げようとしているときも、既存のブランドやサービスを刷新しようとしているときも、プロジェクトの成功には強力なビジュアルが不可欠ですよね。


この重要な役割を果たすのが、グラフィックデザイナーです。



しかし、多くの人がデザイナーに依頼するのはプロジェクトの後半段階になってからです。


これは、大きなチャンスを逃していることを意味します


なぜなら、デザイナーはプロジェクトの最初から関与することで、最大の価値を提供できるからです。



この記事では、デザイナーをプロジェクトの初期段階でチームに加えることで得られる価値5つをご紹介します。




 




1. ブランディングの基盤を築ける




デザイナーは、単に「絵を描く人」や「チラシを作る人」ではありません。


デザイナーは、ブランドのアイデンティティとビジュアルを構築する専門家です


最初からデザイナーを巻き込むことで、ブランドのコンセプトを深く理解してもらい、一貫性のあるアイデンティティを確立できます


コンセプトを考える段階から参加してもらうのが理想的です





2. ビジュアルに一貫性が生まれる





初期段階でデザイナーにチームに入ってもらうと、ロゴやウェブサイトだけでなく、インテリアや製品パッケージ、販促物、資料、備品に至るまで、すべてのビジュアル要素に一貫性を持たせることができます


「商品は癒し系なのに、ウェブサイトや店内はなんだかガチャガチャしている…」

というようなチグハグな違和感が起こらなくなります。


これはブランド認知の向上に直結し、顧客と長期的な信頼性を築くことに役立ちます。


初期段階からチームに加わってもらい、ビジュアルが関わるあらゆるシーンで、デザイナーに意見を求められる体制を作っておくのが理想的です。





3. 将来の余分なコストを回避




プロジェクトの途中でデザインの変更を余儀なくされると、多大なコストがかかってしまいますよね。


「プロジェクトの後半でデザイナーに依頼したら、想像していなかった良い提案をしてくれて、結局全てそれに合わせて変更することにした」


このような将来の余分な変更コストを避けるには、初期段階からデザイナーに参加してもらいましょう。


紆余曲折せずに、最初から適切な方向性で進めることができます。





4. クリエイティブな解決策の発見




デザイナーは、クリエイティブな問題解決が得意です


日常的に、自由にアイディアを巡らしたり、情報にアンテナを張ったりしています。


プロジェクトの早い段階から加わってもらうことで、さまざまな課題に対してクリエイティブな解決策を提案してもらうことができます。


他のメンバーとは異なる視点が期待できます。





5. メッセージ性(ビジュアルコミュニケーション)の強化




ビジュアルはただ目を引くだけのものでなく、メッセージを伝える手段です。


例えばアイコンやロゴ、看板などは、瞬時にメッセージが伝わってきますよね。



デザイナーはこのビジュアルコミュニケーションを戦略的に構築することが仕事です。


「伝わりづらかったメッセージが、デザイナーに頼んだらわかりやすくなった!」ということは、頻繁に起こります。


イラストや色が持つ力や、デザイナーの情報整理スキルを活用しましょう。


プロジェクトの初期段階からデザイナーに加わってもらうことで、あらゆるビジュアルコミュニケーションを手掛けることができ、「わかりにくい」「どうしたらいいかわからない」が減っていきます





よくある残念な事例


実際によく遭遇する事例を挙げてみます。


飲食店をオープンすることが決まった。社内でコンセプトを決めて、メニュー内容も決めて、工事の依頼も完了。そういえば、ロゴをまだ頼んでないや。予算はあと◯◯万円くらいなら使えそう。オープンまであと2ヶ月と迫ってきたし、そろそろホームページやチラシもデザイナーに依頼しよう。

とてもよくあるケースで、「どこが残念なの?」と思われる方も多いかもしれません。


このケースで残念なのは、デザイナーへ依頼するタイミングがプロジェクトの最終段階になっているという点です。


  • コンセプトがすでに固まっている

  • メニュー内容(商品)もすでに決定済

  • 工事の依頼も済んで、内装イメージもほぼ決定済

  • 使える予算の残りが限られている

  • オープンまでの残り時間(納期)も限られている


この状態で依頼されたデザイナーは、決められた条件のなかで最善を尽くす事しかできません。

「依頼された条件の範囲内で対応する」ことが役割です。


決定済のコンセプトや内装について思うことがあっても、意見を求められなければ口を出すことはしないでしょうし、もしデザイナーが別案を提示すれば、修正ややり直しなど余分な予算が発生してしまいます。


プロジェクトの初期段階でロゴやホームページなどを依頼していれば、デザイナーはコンセプト全体や商品を深く理解することから関与でき、


上記で述べたデザイナーの価値

  1. ブランディングの基盤を築く

  2. ビジュアルに一貫性を持たせる

  3. 将来の余分なコストを回避する

  4. クリエイティブな解決策の提案

  5. メッセージ(ビジュアルコミュニケーション)の強化


これらを活かして、より良いブランドにブラッシュアップしていた可能性があるのです。





まとめ




近年では「デザイン経営」というデザインの力を経営に活かす手法も広がってきました。


プロジェクトの初期段階からデザイナーに関わってもらいましょう。


全工程でクリエイティブな視点や知識、専門スキルを活用し、ブランドが大切にしている価値観を一貫して伝えることは、成功にとって大きな影響を与えます。


プロジェクトの最終段階に近づくほど予算の残額は限られ、締切まで時間がなく、決定済事項が増えて融通が効かなくなり、クリエイティブなアイディアや専門スキルを提供する機会はなくなっていきます。


早めの段階でデザイナーに協力してもらうだけで、より魅力的なビジネスへ成長する可能性が高まるなら、活用しないともったいないですよね。




デザインの初期段階からご相談ください


エミーズ編集室では、デザイン関連のご依頼も承っています。


新規プロジェクトの際には、立ち上がった時点でお声がけいただけると様々なご提案が可能です。


ご依頼の際には早めの打診をご検討ください。


チームの一員としてお役に立てるよう貢献いたします。





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